ジェネリック医薬品の2500品目以上が供給不足に
ジェネリック医薬品メーカーの製造上の不正をきっかけに、去年の夏ごろから全国的に薬の供給不足が続いています。
5月10日の時点で合わせて2,516品目の出荷が滞っていることが調査で判明いたしました。
これはジェネリック医薬品全体のおよそ4分の1にあたります。
代わりとなる先発医薬品は・・・ジェネリック医薬品の供給不足により需要が高まった先発医薬品ですが、こちらも出荷の制限があり、全国の医療機関や薬局では、一部の薬が手に入りづらい状況が続いています。
急な薬変更の影響は?大阪にある某クリニックでは、医薬品の不足が続き、2021年の夏からジェネリック医薬品の2割が手に入らなくなっているそうです。
ジェネリックの薬が不足して渡せなくなってしまった患者には、やむをえず同じ効能の薬を処方しています。しかし新しい薬が体質的に合わず、薬の効果が十分に感じられないと訴える人もいます。
また価格の安いジェネリックから先発薬に変更すると、患者にとっては費用の負担も増えてしまいます。
今後はどうなるのか厚生労働省はメーカー各社に増産を要請していますが、工場の増設や国の承認を得る手続きなどで2年ほどかかる見込みとなっており、医薬品の供給不足が解消する見通しは立っていないようです。