教職員向け子どもの食物アレルギー対応研修開催(相模原)

7月1日に、相模原市において小中学校の教職員向けにアレルギー対応研修会が開催されました。この研修では、食物アレルギーが原因で急激なアレルギー反応を示す子どもへの応急処置方法が学ばれ、特にアナフィラキシーショックに対応するための自動注射器「エピペン」の適切な使用法に焦点を当てました。

研修は相模原市教育委員会の主催で年に2回実施されており、今回は約80名の教職員が参加しました。プログラムでは、国立病院機構相模原病院の小児科部長、柳田紀之氏による講演があり、緊急時のエピペンの使用がどれほど重要かが強調されました。意識がもうろうとしているなどの症状が見られた際は、迅速にエピペンを使用することが推奨されています。

さらに、教職員は実際に針のない練習用エピペンを使って、注射の手順を学びました。これにより、症状が出た際の対応を体験し、実際の状況に迅速に対応できる自信をつけることができました。参加した教職員の中には、「実際に症状を見た経験がないので不安もありますが、練習を通じて『迷ったら、すぐに使用する』という勇気を持つことができました」と感想を述べる方もいました。

柳田部長は、食物アレルギーを持つ子どもたちの安全を守るためには、常に危険が伴うことを認識し、準備を怠らないことが重要だと参加者に伝えました。