エクソソームを含む製品に関する厚労省の指導強化

厚生労働省は、自由診療のクリニックなどで使用される「エクソソーム」を含む製品について、医薬品として承認されていないにもかかわらず治療効果を謳って医療機関向けに販売している業者に対し、全国の自治体に指導を徹底するよう要請しました。

エクソソームは細胞から分泌される非常に小さなカプセル状の粒子で、組織再生などとの関連が研究されています。このエクソソームを含む製品は、自由診療のクリニックで使用されるケースが増えています。

厚生労働省はこの件に関し、全国の自治体に通知を発出しました。この通知では、エクソソームを含む製品が試薬として医療機関に販売される事例があるとし、これらの製品は医薬品としての承認を受けておらず、治療に使用する際の有効性や安全性が確認されていないと指摘しています。

また、エクソソーム製品を販売する業者が、病気の治療や予防に使えると説明したり、治療研究が盛んであると誤解を与える場合は、無承認・無許可の医薬品に該当するとして、自治体に対し指導と取り締まりを徹底するよう求めています。

さらに、関連する医療機関に対しても、エクソソームを用いた医療を行う際には、医師や歯科医師の責任で安全性に十分注意するよう呼びかけています。