子どもを中心に広がるマイコプラズマ肺炎が記録的な増加

最近、子どもに多く見られるマイコプラズマ肺炎の患者数が急増し、1週間当たりの報告数が過去最高を更新したことが明らかになりました。この病気は、発熱や長引く咳などが特徴的で、細菌性の感染症として知られています。

この病気は、飛沫感染や接触感染を通じて広がります。感染者は発熱や疲労感を感じ、長期にわたる咳の症状を伴うことが一般的です。重症化すると、肺炎や高熱による体力の低下で入院が必要となる場合がありますし、稀には脳炎を引き起こすこともあります。

今年は6月頃から患者数が増加し始め、9月29日までの1週間での報告数は、医療機関1か所あたり平均1.64人となり、前週の1.48人から増加しました。これは、2016年10月の大流行時の1.61人を超え、1999年に統計が開始されて以来、最も多い数値です。

マイコプラズマ肺炎は、通常、秋から冬にかけて流行する傾向があり、今後も患者数の増加が予想されます。この状況を受け、厚生労働省は学校や家庭での感染が顕著であることを指摘し、日頃からの手洗いや、咳がある場合はマスクの着用など、予防策を徹底するよう呼びかけています。